2024年 新年のご挨拶

旧年中は、多くのお支えをいただき心から感謝を申し上げます。

 コロナ禍をやっと乗り越え安堵した世界ですが、ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナ間で起きている戦争は、未だ終息の目途が立ちません。「経済と平和の危機」に、心を痛める新年です。
 私たち社会福祉法人名古屋キリスト教社会館は、キリスト教精神に基づき、「三つの使命」をかかげ、権利としての「社会福祉」を求めて実践を積み上げてきました。

  • すべての人々がかけがえのない存在として人権が保障され、自立した人間として成長していける社会を築くことをめざします。
  • 隣人とのであい、ふれあい、そだちあいを大切にし、ともに地域の課題を担うことを通して福祉の輪が拡がるように努めます。
  • 世界の人々との交わりを通して、福祉社会の実現のために働きます。

これからの時代における私たちの役割

 「社会福祉」は、これからますます貴重で重要性を増していく憲法に基づく政策だと考えます。「社会福祉」は、商品として買うものではなく、公的に平等に備えるべき人権保障の道のり・文化だと思います。これらを実践しながら考え、この道を創造していく役割が私たちにあります。すべての人に、 「安心・共感・喜びがある平和な暮らし」を求める「権利」、「戦争をしない暮らし」を求める「権利」があることを強く心に留めて、事業のあり方を考えていきたいと思います。地域の皆様・関係者の皆様とつながり、共に歩みたいと願っています。

今年も、ご指導とご支援をよろしくお願い申し上げます。

2024年1月 
 社会福祉法人 名古屋キリスト教社会館
  理事長 湧井規子